吉里吉里漁港の様子(2012年4月22日撮影)

 町の様子も,少しずつ変化しています。吉里吉里1丁目バス停から少し海岸に向かって歩いたところにあるガソリンスタンドの復旧工事が進んでおり,間もなく開業するのではないかという状態になっていました(もしかすると,日曜日だから営業していなかっただけで,すでに開業しているのかもしれませんが)。

 国道から吉里吉里小学校を眺めた様子に,あまり変化は見られません。が,APEさんの店舗の横にゲルが建っているがのが見えます。

 正彦さんたちの「NPO法人吉里吉里国」の事務所へと向かう道に,手作りの標識が出されていました。

 吉里吉里4丁目にあるKさん宅を訪問させていただきました。吉里吉里の海を望む事ができる眺望に優れたお宅です。Kさんは我々のために,「木登り団子」という郷土料理を振る舞ってくださいました。

 午後には,堤乳幼児保育園のすぐ裏にある仮設住宅の集会場にて,吉里吉里語辞典アーカイブ化の作業をさせていただきました。ボランティアの方々に入力いただいた『吉里吉里語辞典』の数ページを題材として,吉里吉里語にまつわるさまざまな思い出話を語っていただきました。初めは硬い表情だった吉里吉里のみなさんも,次第に思い出話に花が咲き,楽しそうに語ってくださいました。

 集会場を辞してからは,天照御祖神社(あまてらすみおや)の参集殿にて,宮司の藤本俊明さんと関谷晴夫さんと打ち合わせ。吉里吉里内外の人々に吉里吉里について知っていただき,吉里吉里ファンを増やすためのプロジェクトについて話し合いました。2012年1月から3回目の打ち合わせ。いよいよ4月末には,このプロジェクトを公開いたします。それまで,今しばらくお待ちください。

吉里吉里に伝わる貴重な資料を,丁寧に保管してくださっている藤本俊明さん。

 天照御祖神社では,参道の途中に,今回の津波の到達点を示す看板を設置しました。

吉里吉里漁港工事中の看板です。

吉里吉里1丁目のガソリンスタンド

 信号から見た,吉里吉里小学校。

海岸沿いを通るバイパスの高さが9m。計画されている堤防の高さは12.5m。

左の写真は,2012年1月7日に撮影した吉里吉里漁港です。変化がよくわかります。

津波の被害を免れた高台の住宅地とのコントラストが際立ちます。

左はKさん宅から眺めた吉里吉里の海。右は,郷土料理の「木登り団子」。

 今回一緒に行動した,Do for Smile@東日本プロジェクトの学生さんたち。吉里吉里のみなさんから笑顔をいただき,いただいた笑顔を東京に持ち帰ります。

 私たちにできる事は,わずかな事かもしれません。しかしながら,少しでもお役に立てるのであれば,それをやり続けていくことが大切なのだろうと思っています。来月もまた,吉里吉里に向かいます。そして,吉里吉里の今をお伝えしたいと思っております。